遺族の活動 2019年
2019年11月7日 東海北陸地区の青少年教育施設の職員が集まる研修会で講演
事故現場の三ケ日青年の家で講演しました。ここで花菜が亡くなったと思うと、気持ちが高ぶり引き締まり、少し浜名湖をにらみつけました。今回は東海北陸地区の青少年教育施設の研修会です。職員が80名ぐらい集まる中、浜名湖のボート事故について、野外活動の安全を訴えました。この地区の野外教育活動を萎縮させることなく、安全を高め、より充実した自然体験ができるプログラムを提供してくださいとお願いしました。そのことが、花菜の命を活かすことだと訴えました。
「校外学習の安全管理」について、豊橋市の教員の方々と研修会を行いました。3年目の若い教員たち83名と約100分、いっしょに考える時間でした。9年前のこの事故について、「なぜ学校の授業の中に生徒が命を亡くすことになったのか」「どこに問題があったのか」「繰り返さないために誰がどんなことをしなければならないのか」など、みんな自分のこととして考えていることが伝わりました。この事故から学んだことを実践して下さい。どうか花菜の命を生かしてください。花菜のことを忘れないでください。
遺族の活動 2018年
今年成人式を迎えた花菜の同級生たちは、社会的にも責任ある立場の中で、忘れることのできないあの事故のことを胸に秘めて、それぞれの場所で活躍しているようです。なんだか頼もしく感じられました。
花菜との思い出を語ってくれる人もいて、みんなの心に花菜はいき続けていると感じました。
今年はあったかい気象にも恵まれ、三ケ日青年の家の所長さんやスタッフの方の協力もあり、学校関係者も参加いただき、そしてたくさんの報道もあり、事故の風化防止にもつながったと思います。
これからも活動を続けてまいります。
西野友章
今期も教育学部の3年生に講義をしました。今回で7回目となりました。将来の教員たちといっしょに、この事故を事例に、「できなかった背景」や「学校の役割」「野外教育活動について」まで議論できました。生徒の真剣な眼差しは、頼もしく感じました。十分に子どもたちの安全を第一に考えられる教員になってくれると思います。学校安全に関する研修は教員を目指す学生たちには必須だと思います。
今回の講義は中日新聞と大学が記事にしてくれました。
2018.7.30 豊橋市内の若手教員に研修会で教訓を生かすための討論を実施
教員3年目の先生たち86名に、この事故について一緒に考える時間が持てました。3年目の若手教員たちにとって、8年前のこの事故はあまり深く知らないかもしれません。改めてこの事故に触れ、「なぜ学校の授業の中で生徒がなくなってしまったのか」、「どこに問題があったのか」、「繰り返さないためには誰がどんなことをしなければならないのか」そして、次に生徒の安全確保の判断をするときに役立つよう、意見交換を通じて、教訓を生かす重要さを感じたと思います。この日感じたことを各学校に持ち帰って、共有して、教訓を広げてくれることを願っています。
2018.6.28 教育学部3年生に講義を実施
今回で6回目です。椙山女学園大の教育学部3年に、浜名湖ボート事故についていっしょに考えました。「なぜ、野外授業の中でなんの過失もない生徒が死亡したのか」その原因をそれぞれが考え、意見を述べ合い、理解を深め、将来に役立てる授業です。大学3年生は、花菜と同じ学年になります。ここの学生たちは将来子どもを預かる職業を目指しています。この事故から学んで、子供達の安全確保に役立ててください。