2013年6月20日、豊橋市教育委員会に冊子寄贈
冊子「学校が守るべきいのち」80冊を寄贈しました。市内の各小中学校に配布して、活用して頂くようお願いしました。
<以下日経新聞より2013/6/20 10:33>
浜松市の浜名湖で2010年6月、野外活動中のボートが転覆した事故で、死亡した愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12)の父、友章さん(54)が20日、事故の風化防止を求めて、発生からの記録をまとめた冊子計80部を同市教育委員会に寄贈した。市教委は市内の小中学校や図書館などに配布する方針。
事故から3年が経過し、少しずつ事故の風化が進んでいることに危機感を持った両親が支援者らと作成。「再発防止のため特に学校関係者に読んでほしい」としている。
「学校が守るべきいのち」と題した冊子はA4判で約100ページ。事故発生時の状況や、豊橋市、静岡県、訓練施設の運営会社の対応、市の責任を明らかにしようと起こした損害賠償訴訟の経緯などを当時の資料や写真とともにまとめ、その時々の遺族の思いも加えた。
両親は静岡県教委にも冊子を寄贈し、県内の教育委員会に配ってもらうほか、希望者には1冊千円で販売する。
事故をめぐっては、静岡県警が今年2月、業務上過失致死容疑で、引率責任者の元校長ら6人を書類送検している。
<2013年6月20日 東愛知新聞より>
「学校が守るべきいのち」を記し、市教委に贈呈
長女を学校課外授業中のボート訓練で失った豊橋市杉山町の西野友章さんが20日、市役所に加藤正俊教育長を訪ね、「悲劇を二度と繰り返さないで」と妻の光子さんと一緒に記した事故に関する記録と娘への思いを綴った冊子「学校が守るべきいのち」80冊を贈った。
長女の花菜さんは同市章南中1年だった2010年6月、浜名湖でカッターボート訓練中にボートが転覆して死亡した。西野さんは「市や市教委が事故の真相を真剣に追及しない。娘の死が無駄になる」の思いで真相追及を行った。
冊子はA4判96ページで、「転覆事故の概要」「誰も事故の真相を教えてくれない」「事故から事件へ」「花菜へ」「安全な教育システムの構築に向けて」の5章で構成。
西野さんは「先生1人ひとりに読んでもらい、事故の再発防止に役立ててください」と加藤教育長に手渡した。市教委は25日に開く市内小中学校校長会議で、各校に1冊づつ配布する。詳細は本紙をご覧ください。