2015年7月1日 第5回公判は、豊橋市立章南中学校の元校長の証人尋問が行われました。


 

この日は朝から雨が降り続いていました。

右写真は静岡地裁前のお昼頃の風景です。

 

公判後、降りしきる雨の中、静岡地裁横の弁護士会館で、例によってすっかり見慣れた記者さんたちの囲みを受けました。

 

  <元校長の証人尋問>

 校長を見るのは、5年ぶりです。現在重度うつ病で通院しているとのこと。

 

それにしては、元校長はたくさんしゃべっていました。言い訳ばかりに僕には聞こえました。

裁判長に「証人は聞かれた事だけを答えてください。答弁はもっと簡素にお願いします」と再三言われていました。

 

校長は、自然体験学習の引率責任者にもかかわらず、なにも危険を想定できず、「天候は悪化するとは思わなかった」と根拠のない答弁を繰り返していました。 

 

どうして彼が校長なのでしょうか。

 

次回公判は5日後の7月6日 13時30分から、カッターの専門家の証人尋問です。

どこに原因があったのか、いろんな角度から検証してほしいと思います。

 

(西野)

 

 


<関連報道>


 

<中日新聞より引用>

 

浜名湖ボート事故 「転覆は想定せず」 公判で元校長が証言

浜松市北区の浜名湖で2010年、野外活動中のボートが転覆し、愛知県豊橋市章南中1年西野花菜さん=当時(12)=が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた宿泊研修施設「静岡県三ケ日青年の家」元所長檀野清司被告(57)の公判が1日、静岡地裁であった。当時、生徒を引率した元校長の男性が証言として出廷し「学校側で訓練の中止基準は設けていなかった。転覆事故やえい航の可能性は想定していなかった」と証言した。

 元校長は「出航の最終決定は所長だと思っていた。海のプロである施設側に任せていた」と主張。出航前、湖面に白波を見たことを証言し、荒天時に備えて訓練は浜名湖の中央ではなく、沿岸よりを進むコースを取ることを確認したと明かした。弁護人や裁判官から「天候に不安を感じていたのではないか」と聞かれると「天候は悪化しないと思っていた」と述べた。

 公判後、花菜さんの父友章さん=豊橋市=は「子どもを引率する安全意識が欠けている。天候に不安を感じていたなら、中止の声を上げてほしかった」と訴えた。友章さんは31日の次回公判で遺族として証言する。

 

<引用おわり>


 

<毎日新聞より引用>

 

浜名湖ボート転覆:天候悪化想定せず 証人尋問で元校長

毎日新聞 2015年07月02日 地方版

 2010年6月、浜松市の浜名湖で校外学習中のボートがえい航中に転覆し、愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)が水死した事故で、業務上過失致死の罪に問われた研修施設「県立三ケ日青年の家」元所長、檀野清司被告(57)の公判が1日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であった。西野さんが通っていた中学の元校長の証人尋問が行われた。

 検察側、弁護側の双方が尋問した。元校長の男性は事故当日、出航前に雨が降り、湖面が白波を立てていたことからコースの状況を確認したが「天候が悪化することはないと思った」と証言した。

 また弁護側から、課外活動を中止する基準は学校側にはあったのかと問われ、「海のプロである『青年の家』の判断に任せ、学校としての判断は持ち合わせていなかった」と明かした。

 公判後、取材に応じた西野花菜さんの父友章さん(56)は「子どもを引率する立場なのに、出航を決断する重要な判断が浅すぎる。残念でならない」と話した。【松岡大地】

 <引用おわり>