2018年 第9回「菜の花キャンドル」を開催



今年成人式を迎えた花菜の同級生たちは、社会的にも責任ある立場の中で、忘れることのできないあの事故のことを胸に秘めて、それぞれの場所で活躍しているようです。なんだか頼もしく感じられました。

 

花菜との思い出を語ってくれる人もいて、みんなの心に花菜はいき続けていると感じました。

 

今年はあったかい気象にも恵まれ、三ケ日青年の家の所長さんやスタッフの方の協力もあり、学校関係者も参加いただき、そしてたくさんの報道もあり、事故の風化防止にもつながったと思います。

 

これからも活動を続けてまいります。

 

西野友章

 


<静岡新聞より引用>

事故、忘れないで 同級生ら豊橋でキャンドル

西野さん追悼

 

 浜名湖で2010年、県立三ケ日青年の家(浜松市北区)のボートが転覆した事故で亡くなった愛知県豊橋市立章南中1年西野花菜さん=当時(12)=の両親や同級生が23日、西野さんを追悼する「菜の花キャンドル」を同市杉山町の公園で開いた。西野さんをしのび、同じような事故の防止を願った。

 

 同級生らが発光ダイオード(LED)のキャンドル約800個を並べクリスマスツリーなどの形を浮かび上がらせた。西野さんと小学校からの親友で、絵や漫画を学んでいる行方佑希さん(21)=名古屋デザイン&テクノロジー専門学校3年=は「小学校の時に花菜ちゃんの影響で絵を始めた。事故から時間がたっていくが、特に同世代には忘れないでほしい」と語った。

 

 菜の花キャンドルは来年10回目。西野さんの父友章さんは「同級生も就職などで集まりにくくなる。キャンドルという形にこだわらず、どういった形で活動を続けるか考えたい」と話した。

<引用おわり>

 

 


<中日新聞より引用>

友情、成長 光に浮かべ

 

 2010年6月に浜松市の浜名湖で野外活動中にボートが転覆した事故で、亡くなった豊橋市章南中学校1年の西野花菜さん=当時(12)=をしのぶ「菜の花キャンドル」が23日、市内の公園であった。

 

 花菜さんのことを「忘れないでほしい」との思いを込めて両親が毎年開き、9回目。当時の同級生15人が集まってキャンドル型の発光ダイオード(LED)をツリーのツリーの形に並べ、花菜さんのことを話したり、自分たちの近況を語り合ったりした。

 

 花菜さんと小学校から親友だった平松明華さん(21)は、中学時代からの夢だったパン店を経営する夢を今月かなえたばかり。「花菜とは本の貸し借りをして感想を言い合う仲で、いつもお互いに笑顔だった。私が夢をかなえてくれたことを喜んでくれると思う」

 

 父の友章さんは「花菜の同級生が成長し、それぞれの場所で活躍しているのを見られるのは非常にうれしい。花菜の分まで頑張ってくれているのだなと安心する」と話した。

<引用おわり>


<朝日新聞より引用>

両親や同級生が西野さんを追悼

 

 2010年6月、浜名湖(浜松市)での野外活動中にボートが転覆して亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12)を追悼する催しが23日、豊橋市内の公園であった。同級生たちが集まり、西野さんをしのんだ。

 

 「菜の花キャンドル」と名付けた催しは、西野さんの両親がこの時期に毎年開いている。キャンドル風のライトを並べ、点灯するのが恒例。父親の友章さんは「事故から8年半。みなさんが事故のこと、花菜のことを胸にとどめながら活躍している姿を見ることは、花菜もうれしいはずです」とあいさつした。同級生の平松明華さん(21)は、子どもの頃からの夢がかないパン屋を経営している。「こうして花菜のことで集まるのは、同級生にとってもいい機会になっています」と話した。

<引用おわり>

 

 


<読売新聞より引用>

 

花菜さん悼む光

 

 浜名湖(浜松市)で2010年6月、野外学習中に起きたボート転覆事故で死亡した豊橋市章南中1年の西野花菜さん(当時12歳)を悼む「菜の花キャンドル」が23日夕、自宅に近き同市内の公園で今年も開かれ、同級生ら約10人が集まった。

 

 クリスマスにちなみ、モニの木の形に並べられたキャンドル型のLED電球が輝く中、花菜さんの父、友章さんが「今年も忙しい中、集まってくれてありがとう。みんなが元気に活躍していることを、花菜もうれしく思っているでしょう」とあいさつ。記念写真を撮るなどして、同級生たちも、花菜さんのことをしのんでいた。同市内に住む平松明華さん(21)は「花菜のことを忘れることはない。これからも機会をみては、皆で集まって思い出を語りたい」と話した。

 

<引用おわり>

 


<東愛知新聞より引用>

冥福祈る菜の花キャンドル

西野花菜さん忘れない

 

 浜松市北区三ヶ日町の浜名湖で2010年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する「菜の花キャンドル」が23日夕、豊橋市杉山町の自宅近くにある公園で行われた。両親のほか、成人を過ぎた同級生10数人が集まり、やわらかな明かりの中、花菜さんをしのんだ。

 

 「花菜を忘れないで」の思いで両親が年に1回開催しており、園内にクリスマスツリーの形に並べたキャンドルなどもともし、花菜さんが好きだった曲も流した。

 

 花菜さんと小学校時代からの親友の平松明華さん(21)=豊橋市=も訪れた。「きょうは1年の頑張りを花菜に見せる特別な日。もっともっと頑張る姿を見せたい」と話した。パン屋になる夢をかなえた平松さん。今月1日から営業を始めたことを今月中旬、仏前に報告し「きっと喜んでくれると思う」と述べた。

 

 同じ吹奏楽部だった専門学生3年の行方佑希さん(21)と介護福祉士の西崎悠莉さん(20)は「いつも笑顔でいつも頑張っていた」と花菜さんの姿を思い返しながら参加した。

 

 学生や社会人などそれぞれの道を歩む同級生に、父の友章さんは「花菜もこうなっていたのかな。うれしい気持ちで、花菜の分まで頑張ってくれているんだと思う」と同級生たちの姿に花菜さんを重ね合わせた。

 

 来年10回の区切り

 

 菜の花キャンドルは当初の3年間、事故現場の三ヶ日町で開催。その後、三ヶ日に行けない同級生のために自宅近くの公園で実施し、9回目を迎えた。友章さんは「花菜を忘れないでいてくれる。来年は10回。これを区切りにその先をどうするか考えたい」と話した。

<引用おわり>


<東日新聞より引用>

 

菜の花キャンドルともす

「彼女のことは忘れない」花菜さん忍

 

2010年6月に浜松市の浜名湖での校外学習中、豊橋市老津町の章南中学校の手こぎボートが転覆して亡くなった西野花菜さん(1年、当時12歳)を追悼する集い「菜の花キャンドル」が23日、豊橋市杉山町の西南代公園で開かれた。同級生ら20人が参加し、花菜さんの自宅に近い慣れ親しんだ公園で、父親の友章さんとともに花菜さんをしのんだ。

 

 事故を風化させないために友章さんが実施している催しで、今年で9回目。クリスマスツリーをかたどったイルミネーションを点灯し、一同で記念撮影などを行なった。

 

 追悼を行なっている間、公園内には絶えず歌曲が流れた。歌曲は、章南中で非常勤講師として花菜さんに家庭科を教えていた平野明子さんが作詞した「未来(あした)へ」。東京で作曲家として活動する、平野さんのかつての音楽サークルの友人が作曲を手掛けた。歌曲が流れる中、追悼の場に安らぎが満ちていた。

 

 花菜さんと小学校の頃から親しかった平松明華さんは「事故のことは忘れたい。ただ、二度と事故を繰り返さない教訓は残ってほしい。そうでなければ、彼女の犠牲の意味がなくなってしまう」と振り返った。

 

 平松さんは今月1日から豊橋市前田南町2でベーカリーショップ「ブーランジュエリー・ノア」をオープンし、焼きたてのパンを販売している。当日も、看板商品のい「クルミパン」を持参し、公園に集まった同級生らに振舞っていた。

 

「パン屋さんになったよ」今月中旬に花菜さんの仏前に、営業開始を報告した。

 友章さんは、花菜さんの同級生らの成長した姿に「花菜の分まで頑張ってくれいるんだと思う」と話した。

 

 菜の花キャンドルに関しては「来年、私は60歳になり、集いは10回目を数える。その機械の折にい、今後についてどうするかを考えたい」とした。

 

<引用おわり>