2014年6月18日 静岡県三ケ日青年の家で追悼式典と救助訓練が行われた。
(2014/6/18 14:23)
浜松市北区の浜名湖で2010年、宿泊研修施設「県立三ケ日青年の家」(同区)のボートが転覆し、豊橋市の市立中1年の女子生徒=当時(12)=が死亡した事故は、18日で発生から4年を迎えた。関係者が女子生徒の冥福を祈り、再発防止や記憶継承の誓いを新たにした。
同施設で行われた県教育委員会主催の追悼式典には、安倍徹教育長ら県教委の関係者と所長(59)ら同施設の所員、地元関係者ら約30人が出席した。安倍教育長らが女子生徒の像に向かって花を手向け、黙とうした。
安倍教育長は「女子生徒のかなえられなかった夢や無念さを忘れず、さまざまな教育活動で安全を最優先していく」と決意を述べた。
6月18日は、県教委が事故後に設けた青少年教育施設等安全対策委員会によって「安全確認の日」と定められている。式典の後には、海洋実習中のボートが漂流したとの想定で救助訓練を実施した。
◇浜名湖のボート転覆事故
浜松市北区の浜名湖で2010年6月18日午後、野外体験活動中だった豊橋市の市立中の生徒と教諭計20人が乗ったボートが悪天候で操作不能になり、モーターボートでのえい航途中に転覆した。船体内に閉じ込められた女子生徒が死亡した。県警は13年2月、業務上過失致死容疑でモーターボートを操縦していた県立三ケ日青年の家の所長と県教委の社会教育課長、市立中の校長(いずれも当時)ら6人を書類送検した。現在は静岡地検が捜査を続けている。
<引用おわり>
命の尊さ 胸に刻む 浜名湖のボート転覆事故から4年 安全への決意を新た 静岡の教育関係者ら・三ケ日青年の家 |
現場となった三ヶ日町の静岡県三ケ日青年の家では、県立青少年教育施設などの関係者約40人が集まり、献花、黙とうを行い、花菜さんのめい福を祈るとともに安全への決意を新たにした。 同青年の家には、花菜さんの一周忌に建てられた慰霊像があり、参列者の代表が花を手向けた後、全員で黙とう、花菜さんを追悼した。安倍徹教育長は「花菜さんのかなえられなかった夢、無念さを忘れることなく、安全を確認することが大切」と述べた。 同県教育委員会は、花菜さんの命日を「安全確認の日」と定めており、参列者は青少年教育施設の安全対策について意見交換などもした。 (中村晋也) |