2024年12月15日 15回目「菜の花キャンドル」を今年も三ヶ日青年の家で行いました。



今年も「菜の花キャンドル」が開催できたこと、この場所に来れたことが良かったなぁと思います。
 
また、いろんな方々が参加してくれていること、浜名湖海洋少年団のみさまはをはじめ、三ヶ日青年の家のスタッフや、思いを同じにしてくれている方々が準備してくれたこと、ありがとうございます。
 
今年で15回目となるこの「菜の花キャンドル」、毎年思いは同じなのですが、今年もこの機会に、花菜をしのんだり、教育関係者の方が、再発防止への誓いを新たにする時間であればいいなぁと思っています。
 
私のあいさつも毎年同じような言葉しか出てこないのですが、私は毎回、この場に立つと、あの時「花菜もここにいたんだなぁ」と考えてしまいます。それは事故を考えると悲しかったり、反対に同じ場所に立っていると思ったら花菜を身近に感じられて温かい気持ちになったりします。
 
何年経ってもそんな複雑な気持ちなのですが、花菜はみなさんとここに一緒にいて、「私のこと忘れないでね、私はこっちでやっているから大丈夫」と少し微笑んでいると思う様にしています。
 
あれから私にもみなさんにも、たくさんの時間が流れて、毎年いろんな出来事の中で過ごしていることと思いますが、今日はこのキャンドルを眺めながら、それぞれの思いを胸に、ゆったりと過ごせたらと思います。
 
ありがとうございます。
西野友章

2024.12.16<中日新聞より引用>

 

花菜さん思う 光温か

遺族、友人ら 追悼行事15回目に

 

 浜名湖で2010年6月に起きたカッターボート転覆事故で亡くなった愛知県豊橋市章南中学校1年の西野花菜山=当時12=を追悼する行事「菜の花キャンドル」が15日夕、現場近くの県立三ヶ日青年の家(浜松市浜名区三ヶ日町)であった。温かな明かりに包まれながら、遺族や友人、学校関係者ら約40人が花菜さんを偲び、再発防止への誓いを新たにした。

 

 今年で15回目。青年の家の職員や地元の小中学生が、約300個の発光ダイオード(LED)のキャンドルをクリスマスツリーの形に並べた。花菜さんの恩師らの打楽器やバイオリンの演奏が流れる中、参加者はそれぞれの思いを語った。

 

 花菜さんの父友章さんは「ここに来るのは悲しいが、花菜も同じ景色を見ていたんだと温かい気持ちにもなる」と今も抱える複雑な思いを明かした。「時間が解決することはできない。ただ、花菜は今ここに居て『楽しくやっているよ』と笑ってくれていると思いようにしている」と話した。

 

 中学時代の同級生で、交換ノートを書く仲だった日下部優衣さん(27)は「思い出すと苦しくなるが、何年経っても忘れない。今日は久しぶりに会えてよかった」とほほ笑んだ。

 

 長男を亡くした水難事故をきっかけに、独自のライフジャケットを考案した浜松市中央区の北川奈美江さん(46)も訪れた。会場にジャケットを飾り、「今も多くの人が事故で亡くなっている。悲しむ家族を生まないで」と話した。

 

<引用おわり>


<2024.12.16静岡新聞より引用>

 

西野さん追悼

再発防止誓う

 

 浜名湖で2010年に発生した県立三ヶ日青年の家(浜松市浜名区)のボート転覆事故で、亡くなった愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時12=を追悼する「菜の花キャンドル」が15日、同施設で営まれた。柔らかなキャンドルの光に包まれた会場に父友章さんと同級生ら約40人が集い、西野さんをしのんだ。

 

 施設職員と地元の児童生徒が西野さんをイメージした少女の慰労像の前にLEDのキャンドルを並べると、クリスマスツリーの形が浮かび上がった。参加者は追悼歌「未来(あした)へ」の演奏を聞きながら、思い出を語り合った。西野さんの親友の平松明華さん(27)=東京都=は「花菜だからこそ、これだけたくさんの人が集まるし、長く続いていると思う。どんなに悲しいことがあっても笑っていられるから大丈夫だよと伝えたい」と話した。

 

 静岡県や章南中などの教育関係者も訪れた。友章さんは「私の思いは変わらない。花菜をしのび、再発防止への誓いを新たにする時間になってほしい」と語った。

 

 行事は12年まで青年の家で行った後、豊橋市で継続し、20年から再び青年の家で実施している。

 

(引用おわり)