2023年12月17日 14回目の「菜の花キャンドル」を静岡県立三ヶ日青年の家で開催されました。


2023年菜の花キャンドルあいさつ
 
こんばんは。今年も「菜の花キャンドル」が開催できたこと、良かったなぁと思います。
 
そして、いろんな方々が参加してくれたこと、三ヶ日青年の家をはじめ、同じ思いの方々が準備してくれたこと、ありがとうございます。
 
私はこの「菜の花キャンドル」が、花菜を偲びながら、学校安全や野外教育施設の安全管理について、思いを巡らせる時間になればいいなぁと思います。また、今年はライフジャケットも展示してくれてますが、海の活動や子どもの命についても、思いを新たにする機会になればいいなぁと思っております。
 
あれからたくさんの時間が流れました。
 
私はこの像の前に立つと、「ああ、花菜はここにいたのだな」という気持ちになります。
 
今は花菜の言葉は、自分の中で思い描くことしかできませんが、花菜がここにいて、「私のこと忘れないでね」と少し微笑んでくれていると思えるようになりました。忘れずはずはないのですけど。
そして事故以来、安全や命のことなど、多くのことを学びながら取り組んでいらっしゃるみなさんの姿を、見守っているんじゃないかなぁと思います。
 
今日は、このキャンドルを眺めながら、それぞれの思いを胸に、ゆったりと過ごせたらと思います。
 
ありがとうございます。
西野友章

<2023.12.18静岡新聞より引用>

 

再発防止へ誓いの灯

 

浜名湖・ボート事故 西野花菜さん しのぶ

 

浜名湖で2010年に発生したボート転覆事故で亡くなった愛知県豊橋市立章南中1年の西野花菜さん=当時12=を追悼する「菜の花キャンドル」は17日、浜松市北区の静岡県立三ヶ日青年の家で行われた。温かな光に包まれる中、友人や教育関係者が西野さんをしのび、再発防止へ誓いを新たにした。

 

浜名湖海洋少年団でリーダー団員を務めるオイスカ浜松国際高の生徒が準備に協力した。西野さんをイメージいた少女の慰霊像の前でLEDのキャンドルを並べ、希望や幸せなどの意味が込められた八角形の星図形を形作った。

 

事故以来初めて青年の家を訪れた同級生の会社員三品侑希さん(26)=愛知県江南市=は「年1回の機会があるからまたこの場所に来れた。事故を風化せず伝えていく」と述べた。

 

行事は12年まで青年の家で行った後、豊橋市で継続し20年から再び青年の家で実施している。西野さんの父友章さんは「命や安全について学びながらいろいろな取り組みを進めている姿を、花菜の応援しながら見ているように思う」と話した。

 

<引用おわり>


<2023.12.18読売新聞より引用>

 

浜名湖ボート事故追悼

 

キャンドライト 星型に

 

2010年に浜名湖で起きた体験学習中のボート転覆事故で死亡いた中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する会「菜の花キャンドル」が17日、浜松市北区の県立三ケ日青年の家で営まれた。かつての同級生や教育関係者ら約20人が集まり、西野さんをしのんだ。

 

事故は10年6月18日、愛知県豊橋市立章南中も生徒らが乗った手こぎボートが転覆。悪天候で体験を強行したことや乗船者名簿の未提出などが問題視された。

 

菜の花キャンドルは、「事故を風化させない」との遺族らの思いから毎年企画されている。今年はキャンドル型のライトを希望の思いを込めて星型の形に並べ、冥福を祈った。

 

西野さんの父友章さんは「結婚したり子どもを産んだりした同級生を見ると、『花菜も生きていたらこんな感じなのかな』と思った。花菜の命を無駄にしないためにも再発防止に努めてほしい」と語った。

 

<引用おわり>

 


<2023.12.19中日新聞より引用>

 

思い出ともす 追悼の灯

 

浜名湖転覆事故 花菜さん遺族ら語らう

 

浜名湖で2010年6月に発生したカッターボートの転覆事故で亡くなった愛知県豊橋市立章南中学校1年の西野花菜さん=当時12=の追悼行事「菜の花キャンドル」が17日夕、ボート体験の受け入れ先だった浜松市北区の県立三ケ日青年の家で営まれた。発光ダイオード(LED)のほのかな明かりをともし、遺族や同級生、恩師ら約30人が花菜さんをしのんだ。

 

命日のほかに思い出を語れる機会をつくろうと、事故が起きた翌年暮れから三ケ日青年の家や遺族が続けてきた。今年は初めて、海洋活動を通じて青少年の健全育成に取り組む「浜名湖海洋少年団」を中心に実行委員会を組織し、地元住民が準備に当たった。

 

会場では、少年団の活動を担うオイスカ浜松国際高校(西区)の生徒が小さなLEDのキャンドルを星の形に並べ出迎えた。花菜さんに家庭科を教えた平野明子さんが打弦楽器のハンマーダルシマーを奏でる中、参加者はそれぞれの思い出や近況を語り合った。

 

同級生の足立玲央さん(26)は小さな子ども2人と一緒に参加。「花菜ちゃんは誰とでも仲良くなれる優しい子だった」と振り返り、キャンドルに興味津々の2人を見守りながら「子どもたちも何か感じるものがあるはず」と話した。

 

花菜さんの父友章さんは「青年の家では事故からたくさんの事を学び、再発防止の取り組みが進められている。花菜も応援しながら見ていると思う」と話していた。

 

<引用おわり>